関ジャム:「プロが選んだサザンオールスターズ名曲20選」
大ネタ中の大ネタ、サザン特集。名曲の多さ、幅広い年代に愛される楽曲の多さ故、頑張って20曲に収めていたようですが、それでも1時間枠では、一つ一つの楽曲の特徴とか、関ジャム特有の研究的なロジックの説明が薄まってしまい、結果、物足りなくってしまったという印象でした。 関ジャニのセッションをなくしたなど、製作者側の苦節も見えましたが、ユーミン特集のときのようにもう少し楽曲を抑えて一つ一つを濃くするか、2時間スペシャルなどで時間を延ばすなどしないとサザンは収まらなかったのかなと感じています。難しいですね。
というわけでもメモもなんだかただのリストアップみたいになっちゃいました。
83年 マチルダBABY
- メジャーロッくバンドの進化
- シンセの使い方が秀逸
79年 思い過ごしも恋のうち
- 研究して真似しようとしてもできなかった
78年 勝手にシンドバッド
- 斬新なラテンパーカッション
- EmとAmのアレンジ
98年 爆笑アイランド
- 社会風刺、ロック、エレキ
- ネガティブではなく笑い飛ばす感じ
96年 愛の言霊
- 言葉が持つ響きとリズムでメロディーを奏でる
- 言葉の意味を超えたメロディ感
- 音、メロディ、歌詞が一体となっている
M7というコードの使い方
- おしゃれになりがち。サザンはおしゃれを超える。
- さりげなく曲に溶け込ませる
- 歌のメロディではなく、バックにのせる
- 計算ではなく、本能的に使っている?
85年 メロディ
- 日本語と英語の使い方が発音が絶妙
00年 TSUNAMI
79年 奥歯を食いしばれ
- ブルーシーなボーカル
- 日本では唯一無二な歌い手
18年 闘うもの達へ 愛を込めて
- 歌詞のSF感を引き出してる
14年 東京VICTORY
- オクターブ奏法のベース
- ロックとEDMのハイレベルな融合
一音に一文字の日本語の歌謡法を変えた。 日本語のアクセントの場所を決めて一音に複数の言葉を詰め込む たくさんの情報を詰め込むことができるようになった、ロックの発明
逆に、TSUNAMI,涙のキッスは一音に一文字という歌謡曲トラディショナルな演奏法を披露 トラディショナルな演奏方法においても新しい演奏方法を模索
80年 シャ・ラ・ラ
85年 鎌倉物語
- 桑田と同じくサザンの声
- 母性のあふれる声を堪能できる
84年 ミス・ブランニュー・ディ
- 原がリフをキーボード手引きで行っている
90年 希望の轍
- イントロの掴みが最高
原の音とり、引き方はブルージー 自動演奏をしないで生演奏のところがすごい
92年 HAIR
- ユーモアの中での哲学的な世界観
- 抽象的な詩
92年 ニッポンのヒール
- ユーモアたっぷりに世間をぶった切る
- 批判の先にも自分がいて、俺たちはだめだという自虐こみでのユーモア
85年 吉田拓郎の唄
- 先輩を名指しにしたタイトル「俺なら過去を歌わない」
- 実は休みにはいる吉田へのエール
84年 よどみ萎え、枯れて舞え
- あいりんふうけ症 という天才的な造語のセンス
85年 Brown Cherry
- 英語と日本語を逆にして隠語(放送禁止用語)を隠す
92年 慕情
- いかがわしい歌詞の中に、深い叙調的な歌詞をいれて言葉の威力を増す