思考ノイズ

無い知恵を絞りだす。無理はしない。

芸人のラジオ考察

またしても他人の褌で相撲を取るようなエントリーなのですが、思っちゃたんだからしょうがない。

hiko1985.hatenablog.com

芸人ラジオ大好きで主にニッポン放送TBSラジオの深夜枠はラジコを駆使しながら拾えるだけ拾うようにしていたのですが、ハライチのターンは存在を知りながらカバーしてませんでした。いわゆる食わず嫌いってやつです。しかしこの動画はそんな斜に構えた私の心を打ち砕くのに十二分なインパクトがありました。

脳内世界観強めの話芸

あぁ、ハライチのラジオは岩井さんのほうなんだなと。もちろん、澤部さんも面白いのですが、パンチがツボにクリーンヒットさせるのは岩井さんなんだと。岩井さんは独自の世界を脳内に構築するタイプの方で、それを現実世界に面白く脚色しながらアウトプットできる能力の持ち主なんでしょう。これは別名、心の闇ということもできますが。 たぶん、この手の脳内の世界っていうのは多かれ少なかれ誰しももっているもので、芸術関係の人はこの世界を音楽だったり絵画だったりに出力をするのですが、岩井さんは芸人としての話芸で話すタイプなんだと確信しました。類型でアルコアンドピースの平子さんもこうした世界観づくりは得意ですが、平子さんの場合はもっとファンタジーだったり中二病感の濃度が濃くなります。

芸人ラジオ勝手に世代分け

だんだんと自分の観測範囲内の自己研究が強めです。当然異論は認めます。

いまのTBS・ニッポン放送の芸人ラジオは世代で以下の3つに分けると考えやすいのかなと思っています。さらに代表的なラジオ番組も入れてみました。

20年戦士

10年戦士

5年戦士以内(前身番組なども含め)

新世代のラジオ芸人考察

ラジオは人気が大きくなると長寿になりやすく、安定したしゃべり手が長く番組を持つ傾向にあると思います。その中でしっかり新しい風を吹き込んでいって、それらがちょっと安定するかしないかのところが新鮮で面白い、そんな聴き時なところが5年戦士に入る番組なのかなと、思っていたりします。この人たちは同世代でもあるののでよくわかるのですが、アニメとか映画の表現が色濃くなった90年代に子供時代をすごし、かつ「大人になってもアニメを見てもいい」という新常識が生まれた境目にいた世代だとおものうので、最初に言ったような「脳内の世界観」の蓄積が充実してきている人が多いのかなと。 その脳内の世界観をデータベースとして、芸人としてのトーク力のスキルでうまく処理し、さらにラジオという特殊な場所という好条件が重なった結果、今回の岩井さんのような新しいラジオスターが生まれたのではと考えます。

今後も芸人ラジオから耳が離せませんです。

f:id:bython-chogo:20171104175934p:plain