思考ノイズ

無い知恵を絞りだす。無理はしない。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

今年の夏を終わらすために見に行きました。とりあえず見ないと夏が終わりそうになかった。

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もう30も半ばも超えるあたりで、いまだに中二病感を引きずり続けながらもそろそろ卒業せんといけないです。夏の終わりとともにこの映画でおれの中二病も殺してくれたら万々歳かなと思ってました。

原作の思い出

テレビで原作をみた記憶がうっすらと残っています。と、いっても内容はほとんど覚えていなかったのですが、このタイトルと、一緒に見ていた父親が「花火は球状に広がるんだから丸いに決まっている」とどや顔していて、幼い自分は「さすがとーちゃん!」と尊敬していた記憶がやけに残っています。いまからすれば、そんなわかりきったことを問いているわけではなく、このタイトルでそのような疑問をもつ、「思春期感」を引きだす絶妙な名前だったんでしょうか。 *1 *2

ストーリーは

前に書いたように原作はほとんど覚えていませんが、おそらく原作を踏襲しているものなんでしょう。正直、なんでだろう、という疑問が消えないことが多くて、ストーリ的には戸惑うことが多かったです。そもそもあのアイテムはなんだったのか。なんで主人公が選ばれているのか。大ヒット作「君の名は。」と対比させていただくと、君の名は。はぎりぎりだとしてもそうした現象の説明をきちんとしているのに対して、本作はその説明は全くない状態。後半初めまでもやっとした気持ちが消えることがありませんでした。

じゃあ悪かったのか

ということでもない。きれいな映像、音楽、そして主役2人の絶妙な演技もあいまって、戸惑い中がらもこの世界観に少しづつ引き込まれてしまいました。ロジックで感じるのではなく感覚で感じていくものかもしれません。 おそらくは私の精神状態も関連していたのかもしれません。中二病を完治したくて見に行ったのにも関わらず、治すというより、「悪玉中二病」が浄化されて「良玉中二病」が残ったイメージです。そうです。「中二病でもいいんだ!」「おめでとー!」「おめでとう!」っていう気分になりました。これからもこの子を飼いならして生きていこうと思った所存です。 これで私の夏がようやく終わりそうです。来年も素敵な夏を迎えられればいいと思いました。

おいおい、これ映画の感想になってねーぞw

*1:また、この作品をとりあげた、「if もしも」という番組も覚えていたのですが、「打ち上げ花火ー」がこの番組の一作品という記憶はありませんでした。記憶が正しければ、「世にも奇妙な物語」のレギュラー放送の後番組として、タモリが司会をしていたような気がします。

*2:ちなみにこの原作、だいぶフェチ満載なものだったようで、よくそんな作品、あの父親と一緒に見れてたと感慨深いものがあります。