TV「関ジャム」 「プロボーカリスト達が選んだ実は歌うのが難しい歌」メモ
テレ朝でやっている音楽番組「関ジャム」は音楽のロジックをわかりやすく素人に説明するという超良質番組ということ今更ながら気づきました。音楽を含めた芸術作品にもきちんとしたロジックがありそれを理解することはとても心地よさというのに気付いてから、こうした番組が大好物です。 実験的にメモを取ったのでこちらに残してみたいと思います。今後も、時間があるときにメモって行きたいと思いますが、未定。
2018年10月14日放送「プロボーカリスト達が選んだ実は歌うのが難しい歌16選」 ゲスト・
実は難しい4つ(5つ?)の要素ごとに作品例を紹介。
1.音程が取りにくい
- 冬がはじまるよ 槇原敬之 91年
「ふゆがは~」はドソドソ。シンプルだけど難しい2回繰り返し 2回目の「ソ」上がりきるのが難しい 「はじまるよ」のひとつひとつのおとをきちんととりにくい。特に間の音
- サンキュ. DREAMS COME TRUE 95年
音程が微妙な上がり下がりしていて実は難しい
2人でうたうDuoソングをそれぞれ、メロディーとコーラスが重なるハーモニーのため、実は複雑な主旋律が崩れやすい
- さよなら オフコース 79年
Aメロから錆にかけてのシャウトへの変化が難しい
サビの起伏の激しいメロディ。聞きこまないとうたいこむのが難しい
2.キーが高い曲
- 鱗 秦基博 07年
聞くだけではスムーズだがキーがとても高い さらにサビのハイトーンではノンブレスが続く ブレスはメリハリ。効果をどこにつかうか。本曲はサビ中に入れずに弾き語りだからとてもすごい
- 愛をこめて花束を Superfly 09年
高い音域。効率よく息を声に変えないと、枯れるし音が外れる
- 奇跡を望むなら・・・ JUJU 06年
全体的に高いキー。しっかり歌うためには安定感が必要 大サビが特にやばい。ブレスの取り方と安定感が上手
3.リズムが難しい曲
- Missing 久保田利伸 86年
ミディアムテンポにみえて、曲全体がレイドバックで構成されている レイドバック、発声をリズムのテンポの少し後ろに取ることで、曲調に粘りがでる。ただし後ろすぎると不快な遅れとなるため難しいテクニック
- ハピネス AI 11年
ヒップホップとR&Bが混じっている独特な曲 伴奏がリズミカルなので走ってしまいがちになる テンポが単調で惑わされがちだが、オンビートではなくレイドバックがはいる
4.言葉数が多い
- 名もなき詩 Mr. Children 96年
大サビ前の早口パートは言葉数が多く、音程を合わせるのが難しい 「ときには」の「と」は小節が変わる前に食い気味にくる、変則
- プレイバック Part.2 山口百恵 78年
歌詞量が多く、一つ間違えるとすぐに間違えがち
5. 世界観の表現が難しい
- 逢いたくていま MISIA 09年
声量がないと痛い目を見る曲 歌声、技術をすべて表現に昇華している 客の呼吸までもコントロールする世界観 ふつうは低い音域が地声、高い音域が裏声だが、低音域を裏声っぽく歌うことで、高音域をしっかりささえられる
音域の高さももちろん難しいが、矢沢にしか歌えない 「泣きの響き」の技術 西城秀樹「ローラ」。感情が音声に含まれる
- 真夏の果実 サザンオールスターズ 90年
桑田の声質ではないと成立しない曲
- Indigo Waltz 久保田利伸 88年
譜面通りうたっただけでは、歌詞の切なさが表現できない。久保田の抑揚が必要な曲
- 君といつまでも 加山雄三 65年
加山の生まれ持った音域のすごさ。80を超えてのこの音域は天性のもの
マッキーとか歌いやすそうで実は超難しいんですよね。CDとかで聞いている分には名曲なのですが、音程がとれずにひどい目に合うこともしばしばです。もう音痴を直すことはあきらめて楽しく歌うという公害体質になってしまいましたが、またカラオケいきたいなりました。 あと個人的に4番の言葉数は、ミスチルの曲、多い感じですよね。「ニシエヒガシエ」とか反則てきな言葉の入れ込みじゃないですか。でも桜井さんが唄うとマジかっこいんだよなぁ。