思考ノイズ

無い知恵を絞りだす。無理はしない。

反復性肩関節脱臼 手術過程

GWを利用して反復性肩関節脱臼の手術をうけてきた。その経過を備忘録として記録します。入院は4日、2日目に手術となりました。反復性肩関節脱臼の前のエントリーは以下になります。

bython-chogo.hatenablog.com

 

1日目

入院初日。午前中に病院に入る。入院手続きがすみ、病室へいく。スケジュールをなにも聞いておらず、看護師さんに確認すると明日の手術に合わせてシャワーのみで検査もないらしい。午後いっぱい、シャワー以外やることがなくなってしまった。体が悪いわけでもないので退屈でしょうがない。ミュートにしたテレビをみたり、本を読んだりしたのコンビニでコーヒーを飲んだりして時間をつぶす。6時の夕食も完食。明日の手術に向けて夜9時以降から絶食、飲み物も提供された経口補水液(ペットボトル3本で)のみ許されていて、明日の朝10時以降はそれも含めて絶飲。

次の日の手術は3番目ということが知らされる。だいたい昼前後だが、前の手術の状況によって前後するとのこと。主治医の先生も軽く顔出していただいて、軽い確認事項。

感じるのは同じ質問を別の人に何度もされること。これは手術で万一の失敗も防ぐための何重もののセーフティガードになっているのだろう。よく聞かれるのは、アレルギー、持病、常用薬、歯の状態(空気のチューブを入れるので、ぐらついている歯があったりすると折れてしまうらしい)など。

 

2日目

本日は手術の当日日。10時で一切の飲食禁止。午前中に点滴用の針を右腕にさす。早くて11時ということだったが、なかなかお呼びがかからない。すこし緊張していたがだんだんだれてきて、ぼんやり「やすらぎの郷」などをダラダラみる。1時半ごろようやく声がかかり、手術着に着替え。元気なので看護師さんのつれそいのもと歩いて手術室へ。緊張が高まる。担当者との挨拶ののち自分で手術台にのぼり横たわる。手術着がはぎとられた状態になる。(一応大きな布で覆われているが)。執刀医の先生が軽く声をかけてくれる。緊張をほぐそうとしてくれているのがわかる。手術前の確認の声をきいていると顔に麻酔のマスクがあてられる。しばらくするとうつろうつろして意識が遠のいてくる。

自分の名前を呼ぶ声で目を覚ます、返事をしたがのどに酸素のボンベが入っていたのでぐふっとなってしまうところで。また映像が途切れる。自分の乗っている台が運ばれている。左肩がが痛い。ああ、本当に手術が終わったんだと実感する。執刀医の先生が「うまくいきました。家族に説明しときました。」という旨の連絡をされるが、うつろ。エレベータから自分の病室へ。何人かの人力で体を持ち上げられ自分のベットへ。酸素マスクをつけられる。肩の痛みはあるが眠い。何度か目を覚ますがすぐ寝てしまったと思う。夜に酸素マスクはとられていたらしい。

夜中も何度か目を覚まし、肩の痛みを感じる。左肩は固定され、右腕には点滴、両足にエコノミー症候群対策のもみほぐす機械と弾性タイツがまかれた状態。何度かトイレに行くか尋ねられたと思うがたぶん断っている。手術前に行ってから一回も行っていない。

 

3日目

朝の5時30ごろ?夜勤の看護師さんにトイレを促される。ここでようやく意識がしっかりしてきた。左肩は痛いが自力で起き上がれたのは自信がついた。車いすに乗せられてトイレへ。いつの間にか着せられた昨日の手術着をまだきている。起き上がるとベットに血がついていた。あとから聞いたのだが、手術中に水を入れながらレンズを通すので残った水に血が混じって流れ出ているらしい。すべてが血ではないとのこと。その時はそんな話はきいていなかったが、あまり慌てはしなかった。トイレに行くのに車いすで移動。途中で倒れられたらこまるもんね。

ベットに戻って横になるも肩がかなり痛い。この手術をうけなければこの痛みはなかったよな、と少し弱気になる。朝ごはんが出たがおかずのみで、ご飯をたくさん残してしまった。あとから聞いたのだが、ご飯がきちんと食べられるまでは点滴がはずせないらしい。おとといの9時から断食して一日と半分ぐらいたっているが食欲はわかなかった。

しかし午前中のうちにだるさは回復していく。(肩は相変わらず痛い)トイレに行った際には看護師さんの付き添いのもと自力歩行でいく。お昼は完食して点滴も外してもらった。おそらく気持ちの問題だろうが肩の痛みも多少よくなっているように思えた。夜には左肩が吊るされていて動けない、こと以外はほぼいつもの調子に戻ったように思える。明日は退院、だがスケジュールがしらされておらず、本日は先生もいらっしゃらなかった。まあこっちの時間ならあるさ。

 

4日目

退院当日。肩の痛みは感じるものの、支障が出るほど大きくはない。看護師さんに予定を確認してもらったところ、先生はいらっしゃらず次の外来の時に詳しいお話をするとのこと。会計も休日なので次の外来でまとめてやってもらうとのこと。なのでもう身支度をして帰ってもよいといわれた。

身支度をゆっくりする。急な話で家族の助けも借りられなく、左肩の不自由さがあったが、元気だったので難はなかった。ひと段落したところでトイレにいって帰ったら先生が2人いらっしゃった。初対面かどうか自信が持てなかったが、手術室にいらっしゃった方だろうか。肩の消毒をしてもらい、自宅でのケアの方法について説明をうける。手術の説明や、抜糸、リハビリについてはやはりまた外来で後日とのことだった。

身支度が終わり看護師さんに確認後帰宅。人生初の入院と手術は幕を閉じた。

 

今回の入院では、病院のスタッフさんたちにはよくしていただいたのですが、特に看護師さんに非常に感謝をしています。並みな言葉だけど、献身的な看護で日本の医療の最前線をささえ、デリケートな患者との一番のインターフェイスになっていることを感じ、この方たちが日本の医療を支えていると身をもって実感しました。看護師の重労働な環境のニュースをよく聞きますが、ぜひ彼らの仕事が報われるものになってほしいですし、なにかそうした運動のサポートができればとも思っています。看護師さんマジ天使!

 

### 追記:一年後までの経過についてレポートしました

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