梅村長幸、考え中。

蛇の瞳に恋してる

冒険歌手 珍・世界最悪の旅

知人の強い勧めもあってこちらの本を読了。いろんな意味で感性、価値観を広げることができる本であった。進めてくれた会社の知人も言っていたのだが、筆者の「自分の人生がこのまま苦労ないまますごしていいはずがない。」という普遍的な悩みを解決する方法として、ヨットでパプアニューギニアのジャングル探検と登山というとてつもない発想に驚きを感じる。そしてそこでの記録は近代的・衛生的な日本では経験することはできないだろう数々の冒険の記録に度肝を抜かれた。

 

冒険歌手 珍・世界最悪の旅

冒険歌手 珍・世界最悪の旅

 

 

しかしこの冒険記はこの本の魅力は半分でしかない。実はこの本の隠れた魅力は人間記にある気がする。ここで出てくる筆者の恵子さん、舞台を引っ張る隊長、そしても一人のユースケこと現在冒険家・ライターの角幡唯介さんの人間実や関係性がこの本を読み進めていくとグッと味がでてくる。

特に特筆すべきは隊長だ。冒険記の最中では恵子さんと隊長は何度かぶつかっている記述がでてきたが、正直隊長の人間性は垣間見えなかった。しかし、この本の付録である恵子さんとユースケさんの対談で隊長のやばい人柄がでてくる。(やばいというのはすごいと、紙一重なのではあるのだが。)

冒険記にはこの隊長がいなければスムーズにことが進まない場面もいっぱい出てくるし、そもそもこの計画が発生することはないのは事実であろう。しかしながらこの過酷な状況で隊長を含め三人の意思が疎通せず、特に隊長は独断専行の自分判断で事をすすめるために2人をいらいらさせることがおおかったようだ。(現にユースケさんはついていけず途中で帰国している)。

この本で、やばい冒険における、やばい民族との出会い、やばいジャングルでの生活、さらには身内にいるやばい隊長との生活という、筆者が求めて実現をした苦労を十二分に感じることができる。自分もここまで過激な方法ではなくてもなにか成長のために、小さな冒険を積み重ねていくことは重要だと思った。